【ゲームは人生の役に立つ】書評レビュー。ゲームと共存していくためのバイブル
あなたはゲームが好きですか?
僕はゲームが大好きです。
大体僕がゲームに1日費やす時間は2時間くらい。
ヘビーゲーマーという程ではないですが、そこそこゲームを楽しんでいる部類に入るのかなと思います。
そんな中、自分にとても価値観の会う本に出会いました。
「ゲームは人生の役に立つ」という本です。
この本のテーマは「ゲームが役に立つかどうか」。
ゲーム好きも大いに同意し、あまり好きじゃない人でも納得する、そんな内容になっていましたので紹介していきますね。
【ゲームは人生の役に立つ】の概要
・世間のゲームのイメージ
・なぜゲームをしていると怒られるのか
・ゲームとスポーツの違いはなにか
・ゲームはなんの役に立つのか
このような流れで話が進んで行きます。
また、「ゲームが役に立つかどうか」を考察する上で、著者と四人の有識者との対談が掲載されています。
これがかなり面白く、色々な視点でゲームについて語られています。
反対的な意見も含み対談されているので、フラットな視点でゲームについて考えることができるのがこの本の良いところです。
なかには、アハ体験で有名な茂木健一郎先生との対談もあります。
【ゲームは人生の役に立つ】の著者情報
小幡 和輝(おばた かずき)
・1994年和歌山県生まれ
・約10年間の不登校を経験
・ゲームのトータルのプレイ時間は30,000時間を超える
・高校3年生で起業様々なプロジェクトを立ち上げた
僕もかなりゲームはやってきましたが30,000時間は絶対にやってない気がしますね。
せいぜい1万時間くらいかと(内5,000時間くらいがスプラトゥーン)
それだけゲームをやっていながら、起業もしたり本を出したりと、かなりアクティブな方のようです。
このプロフィールだけでも本を読むのがワクワクしますね。
【ゲームは人生の役に立つ】の書評
ゲームはなぜ悪い
悪いイメージを持たれる理由
ゲーム脳の話とか、ゲームをやりすぎた結果、自殺してしまった人の話ですね。
ごくわずかな例だと思うのに、それをやたらとセンセーショナルに取り上げるから、ゲームに対するイメージがすごく悪い
ゲームはどちらかといえば、悪いイメージを持たれていることが多いですよね。
それは、メディアのゲームに対する偏向報道が一番の原因かなと思います。
代表的な例が「ゲーム脳」。
犯罪者とか自殺した人とかの自宅にゲーム機があるだけで、すべてゲームが悪者にされるアレです。
その人の性格をかたどる多くの原因のなかの一つでしかないのに、おかしな話だなぁと思います。
ゲームは、モニターを前にしているから顔が青白く見えてしまうといったビジュアルの弱さがある
自分にはない視点でしたが、スポーツに比べてゲームって基本的に画面に一人で向かってプレイすることになるので見た目が不健康そうですよね。
スポーツは外で健康的な汗を流しているのですごくイメージが良いのですが、ゲームは室内でなおかつ画面のせいで顔が青白く見えます。
これは正直ぐぅの音も出ないところかなと思います。
実際の弊害
ゲームを長時間やっているだけでは依存症とならなくて、それによって社会生活が破たんしているとか、やるべきことをやっていない状態になって初めて依存症になる。
ゲームをやりすぎてテスト勉強が手につかないとか、ゲームと現実が混同したりとか、ゲームをやってきた人は、多少なりとも経験がありますよね。
これが常態化してしまったら、ゲーム依存症となるようです。
アルコール依存症で人間関係を壊した、みたいなのと同じなのかなと思います。
これを踏まえると、「ゲームにはまりすぎて勉強をやらない子になってしまったらどうしよう」と考えるお母さんの気持ちは正しいし、わかる気がします。
しかし、この話をもっと踏み込むと、最近は学校の勉強ができなくともゲーム大会の賞金などで稼いで生活ができる人も増えてきています。
なので、ゲーム依存症で一番気を付けるべき点は「人間関係」なのかもしれません。
たとえば家の中に引きこもり、1日の大半をスマホゲームに費やし、課金に多くを費やしているのだとしたら、それが良いことだとは思わない。
人生において、大事な「お金」と「時間」。
スマホゲームは手軽にできるからこそ、この2つを多く失ってしまう恐れがあります。
適度に息抜きする程度ならいいと思うのですが、何事も深入りは禁物ですね。
ゲームはどう役に立つ
僕にとってのゲームは、他者とのコミュニケーションツールでした。
ゲームは世界の「共通言語」になっていて、オンラインで世界中の人とつながることができる面白さがある。
著者にとってのゲームの一番の使い道は「コミュニケーションツール」とのことでした。
これは、もう超共感するところです。
僕はスプラトゥーンが大好きなのですが、スプラトゥーンを通じてSNSでつながったフレンドと、ほぼ毎日アプリで通話しながら遊んでいます。
遊ぶ年代は中学生から40代のパパさんまで。
普段では絶対に話すことのないような人たちでも、ゲームを通すことによって関われたりするんです。
そうやっていろんな人たちと遊ぶことによって、一人暮らしのさみしさをかなり紛らわすことができました。
また、今の彼女もできたし、ブログ仲間もスプラトゥーンで仲良くなれたりしました。
自分なりの仮説を立て、そのデッキにおける目標を設定し、対戦を重ねて仮説検証を行っていくことで自分なりに見つけていくしかない。そして、それがこのゲームの醍醐味でもある。
これは遊戯王の話ですが、ゲームでトライアンドエラーを繰り返すことで「仮説検証力」が養われるという話。
特に対戦ゲームでは、人間の相手が存在するので明確な攻略法が存在せず、自分で仮説検証を行えるプレイヤーのほうが強くなります。
そして、この仮説検証力は実生活でも役に立ちます。
よく「地頭」といわれるものと通ずるところもあると思いますが、実際に大事な力ですよね。
仕事をする上でも自分の頭で考えて行動したほうが評価されますし、鍛えて損のない能力だと思います。
ゲームはどうすれば役に立つ
「eスポーツ」ってすごくいい言葉ですよね
そうだね。 言葉によって秩序がもたらされるところがあるから、「eスポーツ」と呼ぶことによって、スポーツらしい演出がされたり、チームでユニフォームを着たりと、ゲームというイメージがずいぶん変わってきている。
イメージ、実需共にゲーム業界を大きく変えていくのは「eスポーツ」であると確信しています。
「eスポーツ」でスターが日本でも生まれれば、イメージも良くなるし、子供があこがれて職業になる人も増えてくる。
そうなるとゲーム自体の需要が増え、ゲームでの経験が生きやすくなりますよね。
わかりやすくいえば、Youtuber。
ヒカキンさんがTVに出たことによって世間的にも広まり、職業にする人も増えましたよね。
一方、過激動画の投稿などの弊害もありましたが、それは規制などで少しずつ落ち着いていくと思います。
テレビゲームにしても友達と集まって画面を見ながらワイワイやっていました。リアルの世界にいながら、バーチャルのゲームであそんでいたんです。
・ゲームを一人でやるよりもみんなで
・オンラインからオフラインへ
こんな風に人との繋がりを意識しながらゲームをやっていくと、ゲームは役に立つものになりやすいです。
僕の例でいえば、僕も基本的に一人でもくもくとやるよりも通話しながらみんなで遊ぶのが大好きです。
また、僕はよくゲーム仲間とオフ会も開催していて、一緒にご飯を食べに行ったりしていましたよ。
そうすることによって、彼女ができたり、かけがえのない友達がたくさんできました。
また、イベント開催とかもしていたので、そういった調整力みたいなのもゲームで身に付きましたね。
なので、自分一人でやるよりもみんなでゲームを楽しむ姿を見せていけば、もっと世間の目も変わっていくのではないでしょうか。
また、ポケモンGOのような外に出るようなゲームが多く普及すれば、健康的にも良いですよね。
ただ規制をしたり禁止したりするのではなく、なにがどう悪いのか、どうやって付きあったら、その枠組みを決めてあげたり、背中を押すけれどもちゃんと守ってあげたりするのが大人の仕事だと思う。
ゲームが健全に成長し役立つものになるためには、大人の一人一人の意識が大事かなと思います。
例えば、大人がグロテスクなゲームをつくったら年齢制限を設け、親は子供にその年齢制限を守らせる。
またはゲームにのめり込んでしまったら、ほかの人と遊んだりするよう声をかけたり、日常生活に影響が出ないように時間の規制をかけてあげる。
そんな風に、禁止というよりもうまく付き合うためのコツを教育、共有していければ良いですね。
まとめ
・ゲームは使い方次第で役に立つ
・イメージが悪いのは偏向報道と不健康そうなビジュアルのため
・特に役に立つのは、コミュニケーションツールとしてと仮説検証力
・もっと役に立つためには、e-スポーツの発展と適度の規制やルール作りが肝
・一人ではなくみんなでゲームで遊ぼう!
非常に本の内容に共感するところが多く、それでありながらゲームとの付き合い方に新しい視点も多くこの本から学ぶことができ、考えがまとまりました。
ひとりでなくみんなでゲームをすると、きっとあなたの人生にも役に立つものになると思いますよ。
あと用法容量も守ってね。
これからもたくさん楽しくゲームをしていこうと思います。
どうもうーた(@u_ta_kasou)でした。